青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

異種との愛


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 シェイプオブウォーターの半魚人みて思い出す。

6年ぐらい前だったか見た夢。

私には恋人がいる。綺麗な男性。けれど私は他の星から地球にきたグロテスクな様相をした男性に出会い、愛し合う。

しばらくして彼に追手が迫る。

彼は海の中に逃げようとするが私は入れない。

泣きながら彼と手が、お互いの指が離れる、という。

 

 この夢では相手は異星人だったが、シェイプオブウォーターの半魚人の彼とそっくりで、この夢を即座に思い出した。

夢から泣きながら目を覚ましたし、あまりの切なさに身体がよじれる想いだった。

もう一度、会えるなら会いたいと本気で思ったりした。
最後に浜辺で、繋いでいた手の、1本の指と指とが離れてしまう時はくるしかったな。

 

 地球人の彼は、外見も綺麗で素敵なんだが、

半魚人の様相をした異星人の男性を見下し嘲るような感じだった。

わたしの、異星人の彼への愛がどんどん高まり、二人で手をしっかりと繋ぎ

追手から逃げた。

異星人の彼の、クッピーラムネみたいに優しい内面は、愛おし過ぎた。

元気でいるだろうか。

 

 

*.゜・

 

この、夢で出会った彼の存在については

色々な見方があると思う。

色々な。

 


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*.゜

春 霞


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春が見えてきた
雪と氷から水の音が鳴り出した

高校を卒業した30年前の春に
紀伊半島の田舎から上京した私は
東京の春というのは粒子が荒く
見通しがよくないのだなぁ
と思ったのですけど
どこまでが空で
どこからが此処なのかがわからない東京の空気は
目に見えるのだと
東京の春霞を見つめた記憶

 

もう、東京には暮らせない

 

見える空気を見たあの時から15年が経ち

此処  北東北の海の町に越してから

ようやくそう思うようになった

便利で
にぎやかで華やかで

いいなって思うものを

買う前に実際に手に取って確かめることができる都会ね
車を持っていなくても生きていける
遅くまで明るくて
遅くまで電車もある
なにか、叶うような気がする

だけどもういいかな

 

空気のなかを

あっちに こっちに あらゆる方向へ
あらゆる方向から
色んな矢印が飛びつづけるの
人間を疲弊させるんだなぁ

東京に飛ぶ矢印はあまりに多すぎた

 

 

『春霞』

 

 

*.゜

眼差し

 


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窓明りの下
見事に誰も平等に 白の上に散りばめられた彼等は
氷漬けだがしかし 幸せだと言う
今が最も幸せだと言う

 

このまま白が解け

水浸しの茶に同化するのは明日かも知れず
このままこの身に新たな美しい白が
羽のように重なり
朝にはこの身が見えなくなるかも知れず
色の存在を記憶された今こそ
おかあさんに記憶された今こそ最も
幸せなのだと彼等は言う

 

我がの身が明日に
地と同化するのだとしても
我がの身が明日にまた
白に埋もれるのだとしても
おかあさんの眼差しとともにそうなるのであれば
今のいま
幸せであるのだと
彼等はクチヲ揃えて言う

 

月明かりではなく

電気の明かりの下におりて

 

゜.*

ある二日

 

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『 ある 二日』

 

深い夜は良いです

なぜなら、ただただストーブの火の
ボボボボッ という 冬の音や
こちらの耳から あちらの耳に

細く白くなめらかな糸を通すような
何重にもなっている何かの音
まるで絹糸のヴァイオリンが奏でるような

ところで午後8時頃から
私の右耳は、音が二重に聞こえるようになりました

 

・ ☆ ゜.* 。゜* .・

 

昨夜
音が二重に聞こえるようになり

聞こえるすべての音が
反響する長いトンネルのなかに
いるように
大きく、異質に聞こえていましたが

今朝には平常にもどっていました

娘のかわいい声は二羽の雀のお喋りに
夫の 驚いた声は 天変地異のはじまりのように響いていたので

平常耳に戻って安堵です

 

 


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・。*

新たな意識で 2018


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    2018年です☆゜

 

    娘っこは、もうじき10歳になります。

  わたしは、48歳になりました。

  不思議です。

  48歳になった わたしの中身は、38歳の頃の私とちっとも変わりません。

  33歳のころの私とも、28歳のころの私とも

  かわりません。

(中のひとは かわらないままだ)

 

    23歳のあの暗い青色のときの私とも

  かわらず、のままです。

 

    まだ父母が健在だからでしょうか

  だからまだ、変わらないんでしょうか。

 

    体にはっきりと老いを突きつけられていないから、まだ変わらないんでしょうか。

 

    このままだと、

  中身は永遠に変わらないでいることになる。

 

    このままだと、

  年をとるとは

  「なんだかやたらと遠くへ来てしまったなぁ」

  と、そういう感じなものになるということに。

 

    わたしの中身は、迷える子ども、のままで

  決断して決断を取り消す子どものままで

  決断らしい決断をせずに勢い走りだし悔やむ子どものままで

  何かまだ、未来に希望と時間があると、わざわざ考えないがそう認めている子どものまま

 

なのです。

 

    わたしの時間はもしかしたら、明日おわるかもしれないので

  悔い のこさぬよう

  暮らすのだぞ、と、意識するように、と

  2018年を  はじめました。

 

    やろう   やろう  描こう  

    とにかく、やろう

 

 

  
       

  #happybirthday

  #誕生日  #48yearsold