青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

2015-02-20から1日間の記事一覧

再 会

秋に私を勇気づけてくれた 赤い実の彼らに 氷が融けて染みていってしまった湿った土で 再会しました 初冬の雪の降る前に 刈られて地面に無残に投げ出されていた彼らを知っていました 大半はいなくなり 幾らかの赤い実の仲間が今ここにいます ・*゜

足 跡

誰かに どなたとは言いません 誰かに 今世 生まれた私と出会いまたは すれ違い または言葉を交わした誰かに 忘れ去られるのが私の常なる性質であるのであれば どうか 私を立ちのぼる紫色の煙にしてください 夜明けの匂いのする紫の ・*。 Copyright © 2015 …

死へのイマージが 煙り 青紫に 燻る いまだに多くが ブルースの思いへ ほんの短い散歩を経て帰り着く 人間は 我がの死に憧れて生きる表現 多くが青に魅了されるは それ ・*

季節の手紙 - 土の世界

空気が冷たく凍るように冷え込んだのに 雪は降らないので お砂糖をまぶしたように地表は まばらに見えるような均一加減で霜が残りました 地中にもたくさんの洞窟が姿をあらわし 神殿のような霜柱が地表を押し上げ賑やか 春の女神の手紙です 。*・

土の世界

どうして 土の世界はこんなに心をふかふかさせるのか 地表だけでなく地中だけでなく 染み入る水に、湿ってほくほくしだす土 渇いて風に押し流され空中に舞う土 せわしない虫の世界には枯れ植物が隠れている これは今朝の心躍る 地中の氷の建築物 。*・ **