青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

秘密ですけど

 

夢です
長閑で影のない 淡く明るい色調の
暖かささえ肌に感じる世界です
しかし見たことはないはずですよ
ここは そう あそこだ 
もちろん知っている場所だ と感じるでしょうこの淡い世界のなかにおいてはね
知っている
と 想うでしょう目を覚ますまでは
あなたが「人生」において
ほんとうは怖くてたまらなく
辛くて走り去りたいにもかかわらず
その中に突入しなければならないという
あまりに見知らぬ人生を歩むとき
あなたがいる淡く明るい
この世界は
影うすく暖かさを感じる長閑なこの場所は 夢の中なのですよ
耐えきれないあなたが
壊れそうなあなたを守るための
夢の土の感触なのです
あそこの角を過ぎた辺りを知っている
それはそうでしょう
あなたが造ったのですから
 

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