在 る
この向こうに
在るもの
しかしよく理解できます
この向こうに在る
本質の輝き 愛と そして英知を
“香しい” 魅惑の闇の絵画で
隠しておいて
隠したことをわすれ
在る ことを否定するのかを
香ばしいナッツ
芳醇な洋酒
クランベリーの酸味
こっくりとしたチョコレートの甘味
微かな苦み
闇は 稀に見る高度な
自己憐憫と無変化の繰り返しの罠
実際は風が吹けば揺れる
薄いシーツ
極僅かにもれる 光を頼りに
シーツ
闇のシーツのこちらがわにひっぱりだしたなら
無変化と怖れの旨味が
本物のグルメではなかったのだと
知らされるでしょう
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Copyright © 2015 Mihoko Yokojima