青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

爪先立ちの 今

 

  もういませんよここには

  先ほど、わたしが爪先立ちしたところ

  勝手にながれてゆきました 昨日は

  昨日はもういないのです ここには

  けれど 明日はですね 今日がわたしの足の下にあるので やって来れはしないんです

  今日が昨日になり 爪先立ちをして流れ出る瞬間に

  踵立ちしてください

 

 

 

  今さっきの 

  爪先立ちの詩(!)ですが

  あれは どうしても睡魔がおそってきて

  姿勢ただしく夢の世界に誘われているときに私の頭の中で

  わたしがあのように していたのです

  爪先立ちしたら 昨日 が するすると足元から流れて行ったのです

  あぁ 昨日というのは薄い布のようだと

 

 。・*

 

 

                    Copyright © 2015 Mihoko Yokojima