青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

『語りかけるか語らない 青いインク壺』

 

 

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  青いインク入りの インク壺のこと

 

  まだ子どもだった当時 

  家に父親のものであるガラス製のインク壺があり 

  青いインクが入っていた

  ペンもペン先もいくつかあった

  私は それになぜか強く惹かれ よくひとり 

  白い紙に文字を書いていた

 

  私はその 青いインクで  

  ペンで  ペン先で 

  何かを書きたかったのだろうと思う

  まだ自分にも 何もわからず

  書きたいものも  書いてどうしたいのかも  わからずただ

  思いだそうとしていたのだろう 

  青いインクで 

  私ではない私が書いていたものを

 

・。*

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