2015-02-26 私を救ったもの 写真詩 現代詩 人は 良い思いをもつ他の誰かに ふれられることを必要としている それだけど 年を重ねるにつれ誰かにふれられることが減ってゆく 年に一度会う 母方の祖母の手の 甲をさすったとき 言わずも祖母の体の周りを 喜びがおおっているのを私は感じた もっと たびたび会って もっとたくさん さわってあげれたらよかったと その年の秋 そう思った あの時 祖母の手の甲をさすったことは 私自身をたすけたのだと 私はそうも思う ・。* Copyright © 2015 Mihoko Yokojima