Image の巣穴をつくる Ⅰ
ここ10日程、イメージの世界も言葉の世界もグレイッシュアイボリーな
空間となり、何も湧いてきはしないのでした。
写真を撮るばかりで。どうにも内側の世界が広く色味なく感じるのでした。
今、とりかかる必要があること(絵を描く)が先決であるから、きっと
そちらにフォーカスできるようにと、沈黙をしているのだろうと思うことに。
そうはいっても知りたいこともあり。いくらか気になる本を開いて
内側の宇宙に、情報や言葉をながしこんでおくことにしました。
それらは、私が写真を撮ったり珈琲を飲んだり、猫としゃべったりして
いる間に(オートマチックで)調合されて増殖し、蟻の巣穴のような
私自身にも把握できない広がりを持つ、イメージの巣穴になるだろうと
期待して。
※先日、娘と公園にいくと、娘の同級生の男子も遊びに来ていました。
土を入れた瓶を手に、あちこちとしゃがんで移動してるので聞いてみると
蟻の行動と巣を観察するのだと。何をしているの?と私も聞かれたので
苔の魅力を伝えてみました。男子は「ふーん」とつれなく返事をして
少し離れた場所でまたしゃがんで蟻を観察しはじめ、私はまた、
その場でしゃがんで苔を観察しはじめました。 『 観 察 』
『パパの電話を待ちながら』でも知られるイタリアの童話作家、詩人
ジャンニ・ロダーリの著書。おもしろいです。
『 ENGINE SUMMER 』
翻訳の苦労が理解できる、かなり素敵な作品。開いた瞬間から
いろんな色や形や音が、流れでてきます。
- 作者: ジョンクロウリー,John Crowley,大森望
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/11
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夢見の空間を「ここ」にひろげる技法のような感覚。
私は以前より、コンシャスドリーミング(ロバート・モス)や、夢日記からの
サインを読み取るなどを使っていたので、興味深く読めています。
薔薇―イェイツ詩集 (角川文庫) W.Bイェイツ著 尾島庄太郎 訳
イェイツと言えば、アイルランドの妖精研究や、幻想・精神世界などに
通じていることでも有名な詩人。妖精や幻想世界の詩も多く、素敵です。
こちらは、読みはじめてしばらく経ちますが、まだ読んでいます。
ひじょうに美しいのですね。詩がところどころに歌のように現われる
のですが、小説すべてが詩のようです。美しすぎます。
今、とくに興味深くおもっているのは、「青い花 遺稿」(小説の構想)
284頁からですが、箇条書きのような部分や、ストーリー展開が記されて
おり、それが妙に心に入ってきます。
ノヴァーリス。病のため「青い花」の新たな構想を残し29歳で死去。
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