青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

ゆれる青

 

 

     風が通る

     陽射しと影の隙間を

     揺れる青みの匂いも後を追う

     影の濃さをもとめて

     山の匂いと潮の匂いの隙間の田の畦を

     小屋で待つ兎の食べる 草をもとめて全力で走る

     母が切った髪をちぎれるほど揺らして

     抱えた草のたくさんの青い匂いがわたしの後を追う

 

・。*

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              Copyright © 2015 Mihoko Yokojima