青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

約束をしていただろうか

  子どもの頃に
  ずっと、何年も見続けた夢があるのです
  
  それはほんとうに、まったく変わらない内容で
  何年も見続けていました

  地球の上空から 
  日本列島が見えています まるで衛星写真のように  
  唐突に 目線のぬしである私に向かって
  ボーリングの球のような真っ黒い
  重くて固い鉄の固まりのような大きな球が
  ものすごい速度で飛んで来るのです
  わたしは 地球の上空にいるのか
  それとも日本の地面にいるのか
  わからなくなります
  球がわたしに当たったような弾けたような
  次の瞬間
  大きな大きな手が現れて
  日本の本州の ちょうど真ん中辺りを大きく
  むんずと掴みむしり取るのです  
  日本は 真ん中で地続きではなくなり
  同時に沢山のたくさんの人間の声がわきおこり    私の耳に 一斉に聴こえてそれは止まないのです
  

  いつ見はじめたのかわからない
  幼少期のいつからか始まり 頻繁に見ていましたが
  成人してからは ごくたまに沢山の人の声だけが
  耳に鳴り響くことがありました。

  何年も何年も、ずっと見続けて
  見る度に またこの夢だ とため息をしました。
  幼少期の成長過程にはよくあることかも
  とおもいましたが
  日本の地形やむしり取る大きな手は
  幼児期にはあまり馴染みがないように思い
  忘れることはできないのでした。


  
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  今日も、とても暑い日となりました
  今朝は慌ただしく過ぎ去り
  一息ついついたときには、8時15分は過ぎていました
   沢山の人の魂に 救いがありますように
     涼がありますように


・。゚.*°*