青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

水 の場所


青碧のドレス

陶器のようなすべらかな肌に

パールの粉が時折り微かに

光を反射させる



草葉の水滴に

丸みのある鳴き声とともに

カッコウが限りなく転写されてゆく森の

その濡れる葉を踏みしめるたびに

彼女の足もとから解放される

水滴の中のカッコウの影



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すべては 個人の空間世界 でありながら
あらゆる 何もかもと かさなっている