青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

記憶の空間

4ヶ月

ミケちゃんが 私の元から去り 神様のところへかえってしまってから 今日で4ヶ月が経つね あれは ちょうど ニャンニャンニャンの日だったっけ ミケちゃんが薄れてゆくのを 止めたくて 名前を呼びたくなる だけど 残されたクロのために 呼ばないでいるよ 愛し…

9年目の3.11

もしもだから意味はないけど もしも9年前の 今日からの3日間 今年のように暖かかったら 今日のような気温だったら 助かったひとはたくさんいた だろうなと 14時46分に 黙祷したあと 思っていました ゜.・☆

象徴のチカラとは受け取る側の力

飛ぶ鳥のゆくえは あなたに自由と希望をあたえる 飛ぶ鳥は太陽に向かって旅立つ あなたが今 不自由でどうにも動けなくても あなたの心の中は 自由だ ......と、昔 まだ独身だったころ 田舎で ひしゃげてた のちの夫に メッセージカードにこのように書いて …

願うもののための

旅をするわたしたちの 吐く息の1つひとつは 青い鳥をさがす兄妹が 道すがらにおとして歩く ちいさなパンくずのように 落ちた傍から 言いたくて 喋りたくて 振り返ってうなずいて欲しくて すべてを手離したわたしたちの 想いのカタチをつくり 道しるべに 最…

『青褐色の雪』

クチに入ってはいけない色があると 若い頃に誰からか聞いたのを 思い出した それは 嘗めてはいけない雪があるのだと 我が子に話す私から 聞いたのだったろうか 『青褐色の雪』 ー あおかちいろのゆき ゜.*

もう一度 見れないでいる

映画 「めぐりあう時間たち」 (02 米/日本公開0305) - YouTube 映画『めぐりあう時間たち』 https://movies.yahoo.co.jp/movie/240843/review/1026/ レビュー書きました↑他の方のレビューも見れます 公開当時、映画館で見たが 今でも、忘れられないでいるの…

WILD FLOWER

遠藤響子/ワイルドフラワー [MV] - YouTube 遠藤響子さんの歌う、 あるドラマの挿入歌「If you ask me」と この「WILD FLOWER ワイルドフラワー」 ほんとうに好きで、何時聴いても心が、胸の奥が、揺れるのです。 * ゜ .・☆ *゜.・☆ 以前に、NHKで『ア…

『時のないホテル』

松任谷由実さんの『時のないホテル』という曲を 田島貴男さんがカバーで歌われていたのが もう ほんとうに格好よくて 何度も聴いています(見ていますcoversの録画) ここに貼れないので、仕方がないので(いや悔しいですよ) 仕方がないので...... 田島貴男さん…

足下は夢

あぁ 土だったら良かったのに ふかふかした土だったら良かったな あれから40年経っても、まだ思ってる 地球も空気も植物も鳥も動物も土も水も石も 高尚なものだから だからなれない だから私は人間なんだな あぁくるしいくるしい .゜*

不思議

どうしてこの時期に火の点いたストーブの前に立っている11月の夜にどうして夏の向こうの空に大いに盛り上がる入道雲が見えるのかあれは熊野の海の広い空に積まれた入道雲なのかそれとも海も山も見えない東京の建物の遠く向こうに見えていたものなのか 歌集を…

異種との愛

シェイプオブウォーターの半魚人みて思い出す。 6年ぐらい前だったか見た夢。 私には恋人がいる。綺麗な男性。けれど私は他の星から地球にきたグロテスクな様相をした男性に出会い、愛し合う。 しばらくして彼に追手が迫る。 彼は海の中に逃げようとするが…

春 霞

春が見えてきた雪と氷から水の音が鳴り出した 高校を卒業した30年前の春に紀伊半島の田舎から上京した私は東京の春というのは粒子が荒く見通しがよくないのだなぁと思ったのですけどどこまでが空でどこからが此処なのかがわからない東京の空気は目に見えるの…

ある二日

『 ある 二日』 深い夜は良いです なぜなら、ただただストーブの火のボボボボッ という 冬の音やこちらの耳から あちらの耳に 細く白くなめらかな糸を通すような何重にもなっている何かの音まるで絹糸のヴァイオリンが奏でるような ところで午後8時頃から私…

新たな意識で 2018

2018年です☆゜ 娘っこは、もうじき10歳になります。 わたしは、48歳になりました。 不思議です。 48歳になった わたしの中身は、38歳の頃の私とちっとも変わりません。 33歳のころの私とも、28歳のころの私とも かわりません。 (中のひとは かわらないまま…

解放

思ったことの半分も言えんようではあかんで と 言われた18のとき 我が娘の旅立ちに言ったその言葉を 同じ誰かの大切な娘である じぶんの妻に どうして当てはめてあげなかったのだろうか と 私の内側がザワザワしていた それは、思ったことの半分以上を言える…

秋の青

Autumn's blue 影が、時に青い色を含んでいることに気づいた日 のばした手の、甲や指がいつも美しくなめらかだったのはいつの頃の記憶だろうか 多くの経験と、または何もせずに座り続けたさらに多くの時間 人生 人生の表れた手の甲が、美しく尊いというのは…

Satijn

青いサテンの上で 漂い移り変わる光とその影に 次第に気配を強める 記憶が抱え込んでいる湿度 変容した光を逃がさないこの青い布地に 人生のなかのどこを探しても見あたらない記憶をみている 彼女が生きた青いサテンに .゜* ゜.*

そこ

あなたが 爪を噛むのをやめないから わたしはいつまでもここにいる ようこそ ・。*

かくされた森

「ずっと、子どものころから、子どもはすきじゃなかったし にがてだったし、おとなもすきじゃなかったし わたしもすきじゃなかったし このせかいも すきじゃなかったし どうしようもない 」 森のなかに夜があるのか それとも夜のなかに (どんなに生まれかわ…

恋をしている

の でしょうか? ドラマ 「シークレットガーデン」よりThe man 同じ曲を、2バージョン シークレットガーデンmv 「That man」 Hyun Bin - YouTube シークレットガーデンOST_クヨジャ_日本語字幕付き.mp3 - YouTube Joe Cocker - You are so beautiful (subt…

約束をしていただろうか

子どもの頃に ずっと、何年も見続けた夢があるのです それはほんとうに、まったく変わらない内容で 何年も見続けていました 地球の上空から 日本列島が見えています まるで衛星写真のように 唐突に 目線のぬしである私に向かって ボーリングの球のような真っ…

線の縁

娘はランドセルのまま 長い長い線を引く 真っすぐな道に白い石で 自転車のお爺さんは 微笑みながら行き過ぎる 別の人生の今に 瞬間の微笑みの縁を見る 雨上がりに線は流れ お婆さんが真っすぐ歩く お婆さんの歩く跡に残る 半身の潰れた毛虫 白詰草を捧げる娘…

しあわせの午後

そうやのぉ そうやのし 風が言葉を返してくれた午後の 湿りはじめた土を含む匂いが 小学生の 熊野のわたしへ繋いでくれた ただそのときそのときを とにかく過ごすことで 何かに あきらめていたわたしへ いなくなった 大好きな人々そうでない人々 熊野で生き…

風 ノ 記憶

存在しない庭で 走り踊る夢をみる 存在しない庭を 走り踊るわたしの輝く横顔を 存在しない私が 風のふりをして見つめる 存在しない庭の 存在しない思い出と 存在するはずのない懐かしい記憶が 風である私を強く押し上げる ・。* ・。* Copyright © 2015 Mi…

そこに私はいたか

記憶だろうか 幻想だろうか 走るのだ 土を踏んで土を蹴って 緑を分けて緑をちぎって 走るのだ 顎を引き歯でくいしばって 顎を上げ空から風を皮膚にすべらして 走るのだ いつの記憶 幻想か 望みか 再会か 過去に見せかけた 今か 草の青い中を 全力で走る こど…

今 にある記憶

濃い碧の匂いを心待ちにしていることを知れ 纏わり付き絡み付き 足を高くあげて地から跳ね上げるごとにちぎれ飛ぶ 碧の濃い匂い 走れ 風を受けろ 飛び上がれ 音をたてろ 腕を振れ 走れ 走れ走れ 走れ 土と潮の混じる 風の記憶の中を走れ ! ・。*