Image の巣穴をつくる Ⅱ
この時期に今 私をかこんでいる書籍。内なる Imageの巣穴の構築の
ために。今回は「詩」です。
まずは、
須賀敦子さんです。
20代の頃から好きで、須賀さんの本は読んできましたが
須賀さんの思い入れ強い、5人のイタリアの詩人の詩を翻訳、詩人について
書かれている。須賀さんの語り口調が、やはり良いです。
ウンベルト・サバ、ジュゼッペ・ウンガレッティ、エウジェニオ・モンターレ
ディーノ・カンパーナ、サルヴァトーレ・クワジーモド
次は、こちら。ピエール・ルヴェルディ。
七月堂さんで購入したのです、フォロワー企画というのを七月堂さんで
されたときに。見てお判りとおもいますが、この装丁に一目ぼれでした。
訳詩は佐々木洋さん。音のフランス詩、日本語に訳されたその詩は、
文字と文字の間に差し込まれた空間でリズムを伝え、音とイマージュを
見るようで、広がります。
そして、ピエール氏の写真に驚愕です。渋すぎる!かっこいい!
そして、
写真がいまいちボンヤリですけど・・
サブタイトルに心が震えました。
「十五の叙情詩・卵形の肖像・心のなかの巫女 全訳」・・・!!
ものすごく美しいのです。こんな言い方しかできなくてなさけないですが
私の内なる宇宙、精霊の庭が、教えてくれるのです。ささやくように。
知っている!と。
「秘密の友だち」17頁 に登場するデイモンに惹かれて
私はこの詩集を手にしました。
こちらはつい先日、購入したのですが
- 作者: ヴィスワヴァシンボルスカ,小海永二,伊藤桂一,Wislawa Szymborska,つかだみちこ
- 出版社/メーカー: 土曜美術社出版販売
- 発売日: 1999/12
- メディア: 単行本
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↓ 沼野充義 訳はこちら
ポーランドの詩人。強く、とても強くよむ。生と死はあっという間の
出来事であり、そのとなりでは、死までどうしてこんなに遠いのか、あと
数ミリなのに、という絶望の苦しみ。戦争とは。
まだ、途中をよんでいるところですが、詩の力を感じます。
本書には、シンボルスカによる7評論と、翻訳者の26ページに及ぶ解説
があり、それもかなり良かったです。
・。*