妖精・精霊・詩 - 3つの詩篇
夏の妖精
ペルセポーネが戻って来られたそのすぐ後の
初夏の園生に まるで火の粉のように踊り立ちのぼる
夏の妖精たちを見る
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空間の影の妖精
コズミックペールブルーの矢印は
合図であったのです
葉の陰に隠れるように見える碧の髪の持ち主は
葉の陰にいるのではなく それは葉の陰でもなく
奥行きを創りだす空間の影なのです
初夏の植物の 葉陰の奥行きを知らせています
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カッコウの森の夢
初夏のはじまりの夢
檸檬の質をもつ光と妖精のタップ
カッコウの鳴く声が 緑の水滴に反射しながら
ちかづいてくる
カッコウは水滴に転写され幾つにも増え続ける
檸檬の質をもつ光が差し込み 緑の水のカッコウたちは
そこで蒸発し 細かな
檸檬になる
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Copyright © 2015 Mihoko Yokojima