青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

後ろの正面

 

 

 

   あなたが

   その 壁にかかっている絵画を見るために

   絵画に背を向けて座っている緑の椅子からいま立ちあがり

   戸惑いつつも振り返り 後ろの正面を見るとき

   微かな気配で泳ぎ 視界から消え行くものを逃がす手はない

   何故ならそれは

   夢の尻尾だからだ 

 

・。*

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             Copyright © 2015 Mihoko Yokojima