青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ゆれる青

風が通る 陽射しと影の隙間を 揺れる青みの匂いも後を追う 影の濃さをもとめて 山の匂いと潮の匂いの隙間の田の畦を 小屋で待つ兎の食べる 草をもとめて全力で走る 母が切った髪をちぎれるほど揺らして 抱えた草のたくさんの青い匂いがわたしの後を追う ・。…

りゆう

とべよ とべよ というのです この日の つよおい風でないと ゆけないところがあるのです ほんとうは いつでもゆけるはずですが こころの こころの中はじゆうなのだから いつでもゆけるはずですが つよおい風のりゆうで せなかおされて それで ようやっと ・。…

愛 せ よ

憂うな 憂うな 愛せよ 愛せよ インド洋の島に生息していたドードー鳥 のんびりやで人を怖れることもしなかったため 発見されてから100年ほどで絶滅 もうひとつの場所 作者: 清川あさみ 出版社/メーカー: リトル・モア 発売日: 2011/06/27 メディア: ハードカ…

創造 の背景についての考え

先日 このブログにUPした『重要な問い』という詩。 人類の原子力発明と核の使用、または素晴らしい発明が武器開発に 変貌した、というのが背景の詩でした。 もっと直接的にすると、読む人の大部分に伝わることになるのだろうと なんども考えていました。 …

女神の歌

・。* 女神が光を流しながら飛ぶ姿に、見えますか? (わたしとしては、そのようにしか見えないのですが・・・) 昨年末に制作したものです。年賀状にもしました。 Copyright © 2015 Mihoko Yokojima

Image の巣穴をつくる Ⅱ

この時期に今 私をかこんでいる書籍。内なる Imageの巣穴の構築の ために。今回は「詩」です。 まずは、 イタリアの詩人たち 新装版 作者: 須賀敦子 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2013/10/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 須賀敦子さん…

重要な問い

積み上げられていたタオル 積み上げられて崩されたクッション (バベルの塔で何が) どこから現れ消えたか テーブルに大洪水をもたらした出来事 (では水流はどこからどこへ ) 残された波乱の跡から意識が「遡る」なら 喜びの 遊びの 歓喜の体験の跡と知る …

ときに香りたい (でも猫へのアロマはno!)

そろそろ暖かい日がつづくようになってきて 道を歩けば 植物の香りがふんふんとするようになってきて 体温的にも変化がでてきて 香りを纏いたいという気持ちが湧いてきつつあります あまり「香水」をつけることなくきた人生で(※酔いやすい) なのに昨年は急…

Image の巣穴をつくる Ⅰ

ここ10日程、イメージの世界も言葉の世界もグレイッシュアイボリーな 空間となり、何も湧いてきはしないのでした。 写真を撮るばかりで。どうにも内側の世界が広く色味なく感じるのでした。 今、とりかかる必要があること(絵を描く)が先決であるから、き…

Invitation

苔の森の 入りぐちにて 空気と土が揺れたこの日の まだ青い明け方に 震動にて枝や葉や綿がくずれおちたところ Invitation from the forest of the moss. ・。* At the entrance of the forest of the moss. In the still blue early morning of this day wh…

戸棚で寝ている乾燥花の夢

なんのことはない などという時はない どのような時にもまるで 弦楽器 奏でる曲線の美が流れている 髪を耳にかけるときのように流れ 花びらが舞い上がり喜ぶ時のように廻り 意思を持ったかのような蔓が深夜に月を見上げ 風の流線をあらわにする 光の粒を教え…

幻想の技術 (生きてゆく私への抱擁)

ワイングラスが高らかにあたる音 乾杯の 賑やかなざわめき 笑いとお喋りの仮面の 髪を緩やかに結った 苔緑色のクラシカルなドレスのご婦人が奏でる ピアノの 壁さえ話を華やかにする 対の白鯨の絵画の 時代が混在する空間 切り取られた一枚の ・。* Copyrig…