青いインク壺

 日々写真詩-『妖精・精霊・詩』

飛べなかった自分にイマ泣く

にぎやかな食卓 清?進一詩集作者: 清?進一出版社/メーカー: 竹林館発売日: 2015/07/01メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 今回のタイトル「飛べなかった自分にイマ泣く」と どういう意味で繋がるかはわからないけど 詩人 清…

3冊を読む

千住博の美術の授業 絵を描く悦び (光文社新書)作者: 千住博出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/05/15メディア: 新書購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (39件) を見る 生きにくい子どもたち―カウンセリング日誌から (岩波現代文庫)作者: 岩宮…

青いタンポポ

どうしたんだどうしたんだ 心をいそいで冷たくしておかないと せつなくて ちぎれてしまいそうで ただ抱きしめていたい思いなど いそいで凍らせて砕いて永遠に 葬ってしまわないと ・。* 抱きしめていたいのは青く もう 消えてしまいそうに (不自然に明るいタ…

線の縁

娘はランドセルのまま 長い長い線を引く 真っすぐな道に白い石で 自転車のお爺さんは 微笑みながら行き過ぎる 別の人生の今に 瞬間の微笑みの縁を見る 雨上がりに線は流れ お婆さんが真っすぐ歩く お婆さんの歩く跡に残る 半身の潰れた毛虫 白詰草を捧げる娘…

Release

鳥が見える頃 ライムの日差しの日 ようやく鳥が見えるようになったと ソーダ水のそそがれたグラスの内がわに 弾けるためにのぼる泡の 一つひとつに鳥を見る のぼって弾けて 鳥が 鳥が鳥が鳥が 羽ばたく ・。* ・。*

好みの傾向(4曲 )

今から、26年前の私が19歳のころ。 新宿駅南口、甲州街道を渋谷方面に少し向かい 代々木方面に入ったあたりのビルの地下1階。 昼間はJazz喫茶、夜はJazzBarをしている店があり そこで夕方から終電前まで、バイトをしていました。 そのころ…

赤とともに

この時期に完成させるものはどれも 夕立や 嵐や稲妻や雨上がりの湿度や 強風で揺さぶられる草木や 極端な高速度で流れてゆく雲や 突然の雹や虹や冷たい風のようになっていて とても 穏やかな光やあたたかい愛や芳香には ほど遠い 私の内側の 白紙が目立つ書…

薔薇の見かた

薔薇の花びらの縁 奥行きとの境 その奥行きにつながる 曲線 Edge of the petal of the rose. Boundary with the depth. The curve. ・。* ・。*

『 いそしぎ 』

私がまだ小学生のころ(1970年代) 私の家にはレコードが沢山ありました。足つきの木製のステレオも ありました。 レコードはLP盤も、赤い半透明のビニール盤もありました。 ほとんどが映画音楽で、少しがブルースなどでした。 レコードが高くてあまり頻繁…

神はいない

神はいない と想うとき 湧き出でるのは いない神への 神よ あなたがどうか幸せでありますように という ただ その祈りだけでした 神はいない と想うときの神への祈りほど 純粋な神への思いはないようで 当然のことでありますが ・。* ※シモーヌ・ヴェーユの…

しあわせの午後

そうやのぉ そうやのし 風が言葉を返してくれた午後の 湿りはじめた土を含む匂いが 小学生の 熊野のわたしへ繋いでくれた ただそのときそのときを とにかく過ごすことで 何かに あきらめていたわたしへ いなくなった 大好きな人々そうでない人々 熊野で生き…

雲中にあらわれたるは

おわかり いただけましたでしょう 雲中にあらわれたるは 『忍法使いのさすらいの白猫と あやかしの浄霊をする坊主』の図 まるで敵対するような構図であるが、実のところはこの坊主 忍法使い白猫がまとう、人間界における仮の姿。 さてさて ・。+ 忍法使いの…

その青とは祈りだろうか

ここからもうすこし この草はらをくだっていったあたりにある 葦の群生の水場で 深い青の光の反射を見たのです ちかくに寄ってもなにも探せはしなかったというのに それはやはり 深い青で光を反射しているのです 葦の群生する水場で ・。* かなしみや喜びや…

夢の小瓶

薔薇の 輝く色のときを終えたら ますます妖精たちの光が盛んになり 周りは 豊富な 満ちるエネルギーが行き来するように そのときに こっそり薔薇の 傍により 小さな小瓶に 光のちりばめられた気体をすくい入れ 妖精の次元の秘密の夢を見る ・。* ・。* Copy…

GreenMan

わたしがだいじにしているものすべてを 両手でかき集めて 両腕でかこんだところの 光景は それは GreenManと呼ぶしかないぐらいだった わたしが足をくじいた春の日に あの無花果の葉の繁る 門のところまで 一歩分すこしだけ後ろで並走してくれた GreenMan と…

風 ノ 記憶

存在しない庭で 走り踊る夢をみる 存在しない庭を 走り踊るわたしの輝く横顔を 存在しない私が 風のふりをして見つめる 存在しない庭の 存在しない思い出と 存在するはずのない懐かしい記憶が 風である私を強く押し上げる ・。* ・。* Copyright © 2015 Mi…

生命のつながりは繋がっているか

なにもすべての虫を救うなんて おもってないのです 無視できないような虫たちの出現 を ただ 見過ごさないというだけなのです 個人的な出会いなのです 自然に手をだすな、とか、生態系を、というコトバは 通用しませんよ、もう ・。* あなたが殺虫剤で ただ…

毛虫の使命

今日も毛虫を一匹すくいました 私の真正面から その毛虫はものすごく一生懸命あるいてきて このまま歩きつづけても灰色のままですよ と声をかけて 毛虫を手にのせて近くの草むらに放し ツンツンと背中を軽くさすると草深くにもぐって行きました ・。* .・。…

そのときの色

不思議と 走ってゆきたい場所にはたくさんの色は なかった きえる って そういうことかも知れない ・。* Copyright © 2015 Mihoko Yokojima

後ろの正面

あなたが その 壁にかかっている絵画を見るために 絵画に背を向けて座っている緑の椅子からいま立ちあがり 戸惑いつつも振り返り 後ろの正面を見るとき 微かな気配で泳ぎ 視界から消え行くものを逃がす手はない 何故ならそれは 夢の尻尾だからだ ・。* Copy…

妖精・精霊・詩 - 3つの詩篇

夏の妖精 ペルセポーネが戻って来られたそのすぐ後の 初夏の園生に まるで火の粉のように踊り立ちのぼる 夏の妖精たちを見る ・。* ・。* 空間の影の妖精 コズミックペールブルーの矢印は 合図であったのです 葉の陰に隠れるように見える碧の髪の持ち主は …

空 (ku)

夢 の心地とは そういうものですよ 問題の 影さえも虹色なのです ・。* ・。*

ないもの

見え隠れする 黒猫の ・。*

詩はそっちのけの 創作

先日、娘7歳がお人形で遊ぼうというので 手作りのお家 で遊びました。 設定は、... ~怪我をしたブタウサギがまだあまり本調子ではないから 部屋にいることが多いのだが、その期間に読書をして勉強しようと 彼はいろいろ難しい本の取り寄せをお願いしてくる…

けむし の てんごく

毛虫の季節 毎年、アスファルトの道路を渡る毛虫たち。 昨年秋に、保育園も全焼してしまい 隣の敷地にあった学童施設も、保育園再建のため 別にアパートを借りて行うことになり 5年通い歩き続けた 急勾配の坂道をもう歩かないことになった。 あの保育園と学…

風のなかで

風 の 糸 の 軌 跡 を ど の よ う に 伝 え る か 光をからめた糸を見る前に 綿毛や細かな花びらが散って教えてくれるのを それを 小さな心と感覚でつかむのを ありがとう と ゆっくり待とうか 一緒の風のなかで ・。* ・。* Copyright © 2015 Mihoko Yok…

タロットの失われた暗号

The Book of Shadows -trailer- - YouTube CCBHistory 擬似ドキュメンタリー映画 The Book of Shadowa 副題:『タロットの失われた暗号』 http://ccbhistory.wix.com/thebookofshadows こういうの見つけました。興味ある~・。* 見てみたい!

巡 礼

ほんとう とはいったい なんだろうか ほんとうはずっと考えていたのに まるで今 ふと思いついたように口にしてみて それで いったいその ほんとうというものは どれぐらいあるのかと 思いを糸で繋いで飛ばしてみたら どこにも行かなかった ・。* Copyright …

そこに私はいたか

記憶だろうか 幻想だろうか 走るのだ 土を踏んで土を蹴って 緑を分けて緑をちぎって 走るのだ 顎を引き歯でくいしばって 顎を上げ空から風を皮膚にすべらして 走るのだ いつの記憶 幻想か 望みか 再会か 過去に見せかけた 今か 草の青い中を 全力で走る こど…

黄色より 愛をこめて

蜜蜂もせわしなく 強い風に揺れる菜の花のあいだを ・。* この写真の、空に浮かぶ雲を見ていると、雲が風におされて 流れてうごいてゆくように、見えます(目の錯覚か、疲れ目か) 満開の 菜の花迷路 心地好くさまよう人々 ・。* この菜の花の迷路の中に …